「引き寄せの法則を実践しているのに、なぜか物欲ばかり強くなってしまう」「欲しいものを追いかけるほど、心が満たされない」と感じていませんか?
実は物欲をコントロールできない状態は、心のバランスを崩し、時に「うつ」のような状態を招くこともあります。
しかし安心してください。
引き寄せの法則は「物欲を抑える」ためではなく、「本当に望む豊かさを引き寄せる」ための力を持っています。この記事では物欲との健全な向き合い方や心を整えるための具体的な方法を紹介し、結果的に物欲に振り回されず、心から満たされる「引き寄せ体質」になるヒントを見つけていきましょう。
もくじ
引き寄せの法則で物欲がなくなる理由

物欲が暴走するとき、多くは「今の自分には足りない」という欠乏感が背後にあります。願いを叶えるための行動自体は健全でも、欠乏を埋める手段として消費に依存すると満足は一時的になり、さらに不足感が強まります。
引き寄せは我慢大会ではありません。欲を否定するのではなく、欲の根っこにある感情に気づき、満たし方を変えることが大切です。
物欲が減る主な心理的メカニズム
引き寄せの法則で物欲が減るのは、「精神的な充足感の向上」と「思考と現実の結びつき」の心理的なメカニズムによるものです。内面的な精神的満足度が高まることで、物理的な不足感を感じづらくなり、ポジティブな思考がさらなる満足感のある現実を引き寄せ、結果として物欲が減少すると考えられています。
つまり引き寄せの法則は、今の自分の在り方や思考、感情が同質の出来事を引き寄せるという考え方です。
焦点を当てる対象が現実化しやすいため、欠乏に意識を向ければ欠乏が、充足に意識を向ければ充足が拡大すると整理できます。ポイントは言葉よりも感情の質が結果を左右しやすいという点です。
引き寄せの法則は、潜在意識にポジティブなイメージを刻むことを重視し、欲しいものを「まだ持っていない」という欠乏感ではなく、「すでに満たされている」という充足感を潜在意識に刷り込むことで、物欲のエネルギーそのものを弱めていく効果があります。
本当の願望に気づくプロセス
引き寄せの法則を実践する中で物欲が減っていくのは、内面的な変化が起こるためです。自己認識が深まり、感謝の気持ちが芽生えることで、モノによる表面的な満足ではなく、精神的な充足感に価値を見出すようになります。
引き寄せの法則は自分の内面と向き合い、本当に望むものは何かを明確にするプロセスを重視します。
本当に欲しいものは、高価なブランド品や最新のガジェットといった「モノ」ではなく、それらがもたらしてくれるであろう「喜び」や「満足感」といった感情であることに気づきます。
その結果、物理的な所有よりも、豊かな体験や人間関係に価値を見出すようになります。
また自己の内面を深く探求することで、承認欲求や孤独感を埋めるためにモノを欲していたことに気づく場合もあります。物欲の根本的な原因を理解し、精神的な充足感を求めることで、無駄な買い物が減っていきます。
社会的・ライフステージ的要因
引き寄せの法則における経済的安定や価値観の変化は、ポジティブな思考と感情を持つことで、それらに合致した現実や状況が引き寄せられ、自己の内面で重要だと感じる価値観が変化していくことを指します。
この法則では、日々の思考、感情、言動が現実を想像すると考えられており、意図的に経済的豊かさや自己成長につながる価値観を育むことが重要視されます。
経済的安定には具体的な目標、例えば「お金持ちになりたい」と願うのではなく、「月に〇〇万円稼ぐ」などの具体的で達成可能な目標を設定したり、望む経済状況や自己の感情を肯定的な言葉で繰り返し唱えることで、潜在意識に働きかけ望む現実を引き寄せやすくします。
さらに既にあるものや現時点での恵みに対し感謝することで、より豊かさを引き寄せることができます。
価値観の変化
自分が何を大切にしたいのか、どんな人間でありたいのかを深く見つめなおすことにより、内なる願望や価値観を明確にできます。そして新しい知識を得たり、ポジティブな思考や価値観を持つ人々との交流を深めたりすることで、自己の価値観の変革を促します。
また引き寄せの法則において、経験を通じて「望む現実」が具体化することで、自然と「何が本当に大切か」が明確になり優先順位が変化します。
初期段階では多くを望みますが、実際に引き寄せが起こることで、自分にとって本当に必要なものは何か、どの経験に価値があるのかが見えてくるようになり、無意識のうちに優先順位がより現実的で、本質的なものに絞られていくのです。
内なる意識(考え方や感情)が外側の現実を創り出すため、内面が変化すれば、自然と優先順位も変化し、それに伴って新たな現実が引き寄せられます。
引き寄せの法則で物欲がなくなる「よくあるパターン」とその見分け方

物欲がないことが単に精神的な満足度が高く、成熟している証拠でもある場合もあります。その変化について解説します。
ポジティブな変化
ポジティブな変化としての物欲の低下は、精神的な充足感が高まっている状態だといえます。精神的満足度が高まり、精神的な成熟や安定の証拠です。
また物欲がないことで、欲しいものが買えないストレスがなくなり、SNSや広告などに振り回されないメンタルが安定している状態ともいえるでしょう。
心の平穏と満足感が高まると、それまでの「欲しい」という気持ちから解放されて、今あるものだけで十分だと感じられるようになり、他人との比較から生まれる劣等感や焦りもなくなります。
また本当に大切なものが見えるようになり、モノを手放すことによって、自分にとって本当に必要なものや価値のあるものが明確になります。
うつや無気力で物欲が消えた場合の見分け方
「以前は楽しめていた事への興味が薄れた」「何もする気力が湧かず、何事も億劫に感じる」「物欲だけでなく、三大欲求の睡眠欲や食欲がなくなる」
これらの症状が出たときには、判断力、集中力の低下、ネガティブな思考、睡眠の質の低下、食欲の変化なども関連症状として現れることがあります。
これらが2週間以上続き、日常生活や仕事に支障が出ている場合はうつ病の可能性があります。うつ病は、神経伝達物質の減少によって起こるため、精神科や心療内科などの専門医に相談することが重要です。
引き寄せの法則で物欲がなくなることのメリット

物欲には、私たちの生活を豊かにする側面もありますし、新しいものを手に入れることで、楽しみや満足感が得られて、生活の質が向上することもあります。
しかし過剰な物欲は、無駄な出費を生み、ストレスの原因ともなります。ここでは物欲がなくなることの多くのメリットについて解説します。
無駄遣いが減り経済的に自由になる
無駄遣いがなくなり、お金から支配される感覚から抜け出し、より自由に経済的な選択ができるようになり、不必要な消費が減り生活水準を収入以下に抑えることが可能になります。
これにより貯金が増え、将来の目標や万が一の事態に備えられるようになり、精神的な余裕が生まれます。
さらにモノを探す、管理する、手入れするなどの時間が減り、趣味や家族との時間、自己成長に時間を費やすことが可能となりますよ。
執着が減ることで願望実現がスムーズになる
結果への執着は緊張を生みます。執着を手放すと心に余裕ができ過去や未来に縛られずに、今この瞬間に集中できるようになります。
また今日できた一歩を感じ切ると、期待と不安の振れ幅が落ち着きます。そして心に「空き」が生まれ、新たな情報やアイデア、チャンスを受け入れることができるようになるでしょう。
小さな喜びを味わう力が、次の良い出来事の受け皿になるはずです。
引き寄せの法則で物欲がなくなることのデメリット

物欲がなくなることは良いことばかりではありません。ここでは物欲がなくなることのデメリットについて解説します。
モチベーションが下がることがある
期間限定のものなど、価値のある商品やサービスを買いそびれてしまい、後で後悔する可能性があります。
買い物が楽しいと思っていた人が、物質的な充足感が得られないことから人生の楽しみが減ったと感じ、喜びを失ってしまうかもしれません。
また「もっと良いものが欲しい」「新しい体験がしたい」などという欲求がなくなるため、スキルアップやキャリアアップへの意欲が薄れることもあります。
さらに趣味やおしゃれへの関心が薄れて、日々の生活にハリがなくなります。これは心の状態が健康でないサインである可能性もあります。
周囲との価値観のズレ
現代の資本主義社会では、経済を活発化させるために消費が奨励されており、物欲がないと周囲との間に不調和が生じることがあります。
また物欲がないことは物への執着がないという点ではよい側面もありますが、社会の価値観と合わないと、周囲から理解されにくい一面もあります。
流行や最新のトレンドに乗り遅れて友人や同僚との会話がかみ合わなくなり、孤立感を感じてしまうかもしれません。相手の気持ちを汲み取ったり、喜ばせたりする物欲がなくなるため、誕生日プレゼントを選ぶことに負担を感じることもあるため注意しましょう。
願望の方向性を見失うリスク
引き寄せの法則では願望がかなっている状態をイメージすると、積極的に行動しなくなり方向性を見失うリスクがあります。
また願望の実現を信じきれていないと、達成しない自分自身を引き寄せてしまい、偽りの願望や非現実的な目標に固執する可能性があります。
さらに失敗した場合にその原因をネガティブな思考や潜在意識のせいにする傾向は、被害者を追い詰めて、自己責任を放棄する危険性をはらんでいます。
引き寄せの法則で物欲がなくなる体験談・事例

自分自身を信じることや思い描く未来を強く念じることで、いつの間にか思い通りの目標に近づいていたり、不安や心配事をせずに過ごしていることで、すでに目標を達成していることがあります。
波動が高ければ、いつでも精神的安定が図られ、引き寄せの法則によって自らが近づいていかなくても、自然と良いチャンスが巡ってきます。
買い物依存から抜け出した人の例
洋服やバッグなどを買うことがやめられず借金を重ねていた女性が、買い物で得られる一時的な快楽があります。しかしそれよりも部屋を片付け、身の回りが整理された状態がもたらす持続的な喜びの方が、はるかに大きいことに気づきます。
買い物以外の方法で、心の隙間を埋める方法を探すようになり、買い物への強迫観念から解放されました。
物欲から解放されて心の安定を部屋の整理整頓に求めた結果、買い物依存から脱却し、真の喜びを知ったのです。
ミニマリズムやシンプルライフに移行した人の例
買い物依存症とミニマリスト願望の間で葛藤していた女性が、買い物をやめることではなく、ライフスタイル全体を見直すことに焦点を当てて、不要なものを手放す「断捨離」を始め、自分の気持ちと向き合うことをするようになりました。
買い物以外に心の満足感を得られる趣味を見つけたり、朝の散歩を日課としながら、日々の過ごし方を変えることで、買い物衝動を抑えられるようになりました。
体験や人間関係への投資にシフトした人の例
物を所有するよりも、体験や人間関係を重視すると、満足の持続時間が伸びます。学びや交流、自然に触れる時間は、自己概念を広げ、自己肯定感を高めます。
結果的に「持つための購買」から「成長のための投資」へと意識が変わりました。
引き寄せの法則と物欲をバランスよく活かす方法

引き寄せの法則と物欲をバランスよく活かすためには、物欲の背後にある本質的な感情や価値観を見つめ直し、感謝の気持ちを育むことが重要です。
単に物を手に入れることだけでなく、その物がもたらす体験や感情に焦点を当てることで、より豊かで満たされた状態を引き寄せることができます。
「モノ」を通して得たい感情にフォーカスする
物欲は単なる表面的な欲望ではなく、内面にある本当の願いやニーズを映し出していることもあります。
例えば「なぜ、それが欲しいのか?」を自問し、高価なバッグが欲しいのであれば「他人から認められたい」「自分に自信を持ちたい」などの気持ちが隠れているかもしれません。
その物がもたらす感情に焦点を当てると、欲しいものがもたらしてくれるワクワク感や安心感、楽しさといったポジティブな感情に意識を集中させることです。
感謝をベースにする
すでに持っているものに感謝することで、さらなる豊かさを引き寄せるエネルギーが生まれます。毎日、小さな幸せや豊かさに感謝する習慣をつけると良いです。
例えば1日の終わりに豊かさを3つ記録します。
味わえた食事、丁寧な会話、静かな時間、晴れた空、温かいコーヒーなどの些細な充足を可視化すると、脳は充足を集め始めます。この反復は、欠乏に偏った注意を自然に修正してくれます。
欲を抑えるのではなく「楽しむ」スタンスで
物欲を我慢するのではなく楽しむためには、欲しいものリストを作り優先順位を決めて、本当に必要なものだけを厳選して、購入を「ご褒美」として捉えることで、満足感を得ることができます。
ないものを探すのではなく、今あるものに目を向けて精神的な充足感を高めたり、衝動的な買い物を避けることも有効です。
生活に足りないものを次々と買い足していくのではなく、断捨離のように不要なものを減らして、心を軽くすることで、満たされる感覚を得やすくなり、楽しんで生活することができるようになります。
引き寄せの法則で物欲がなくなるときの注意点

物欲がなくなったのは、引き寄せの法則がうまく働いているサインのひとつであるとすると、その背後にある感情を正しく理解し健全な精神状態かを確認することです。
ここでは物欲がなくなるときの注意点について解説していきます。
精神的ケア
無気力や抑圧の兆候として、物欲が湧かないなどの「意欲の低下」、些細なことでもイライラしたり、落ち込んだりする「感情の不安定さ」、集中力や記憶力が低下するかもしれません。
これらの症状が2週間以上継続するときは、精神科や心療内科に行き専門医の相談を検討しましょう。
経済面のリスク
引き寄せの法則は、「ポジティブな思考がポジティブな出来事を引き寄せる」という信念に基づき、経済的な利益も「思考」に依存すると考えるために、ノーリスクと考えられがちです。しかし具体的な行動や状況によって経済的なリスクも存在します。
理想の経済状況を「引き寄せる」ためには、それに付随する具体的な行動が必要となり、行動によっては経済的なリスクが生じます。
また法則に依存しすぎてしまい、現実的なリスクや努力を怠ってしまうと過度な期待と現実のギャップにより経済的な不利益を被る可能性があります。
引き寄せの法則で、必要な支出を見落とさないようにするには、「支出」そのものをポジティブな「投資」や「自己成長」と捉えて、感謝の気持ちをもって支払うといいですよ。
スピリチュアルに偏りすぎないためのバランス感
引き寄せの法則がスピリチュアルに偏りすぎないようにするには、現実的な行動とのバランスが重要です。
思考や感情をポジティブに保つことは大切ですが、同時に客観的な事実を受け入れて、具体的な行動を伴うことの方が、現実の創造につながります。例えばポジティブな思考は重要ですが、都合の悪い事実から目をそらしたり、否定的な状況を軽視したりすることはいけません。
客観的な事実認識を持ち具体的な行動を伴い、内面と外面の両方からアプローチし、現実と理想の乖離に注意することです。引き寄せの法則は、スピリチュアルな側面だけでなく、心理学や自己啓発にも通じる考え方です。
ポジティブな「心」と、具体的な「行動」のバランスを保つことで、偏りなく、より良い現実を築くことができます。
引き寄せの法則で物欲をなくす「30日実践プラン」

引き寄せの法則で物欲をなくす30日プランというものがあります。日々の生活の中で、何もないことに感謝する習慣をつけて、物欲が満たされることによる一時的な喜びではなく、心の充足感に目を向けることを目指すプランです。
30日プランの具体的な方法について解説します。
Week1:自己観察・引き寄せノート開始(1日目~7日目)
過去の思考・感情のクセを手放し、自分が本当に望むものを明確にしましょう。
朝に深呼吸する。そして、「今日はどんな気分で過ごしたいか」をノートに書きます。ネガティブな思考に気づいたら「今、リセット」と声に出して、自分自身の気持ちをリセットします。
そして「今日、うれしかったことを3つ」書きましょう。
Week2:感謝・イメージ習慣(8日目~14日目)
毎日「感謝できること」を10個書きます。物欲ではなく、すでに持っているものや、日々の生活で得られる小さな喜び、感動に意識を向けます。
「今日も健康でいられること」「美味しいご飯が食べられること」「自然が美しいこと」など些細なことでも良いので、感謝の気持ちを書き出します。
Week3:断捨離チャレンジ+1週間買わない実験(15日目~21日目)
物理的なものだけでなく、精神的な重荷や不要な思考を手放します。使用していない物や読まなくなった本、着なくなった服などを捨てて断捨離をします。
物を買わずにいま現在あるものに満足して、心に充実感を持たせます。
Week4:振り返りとルーティン化(22日目~28日目)
理想の自分と現実の自分のつながりを意識します。物欲に左右されない、精神的に成熟した自分をイメージして現実に近づけます。物欲のない自分の感情や感覚をリアルに想像します。
似たものは引き寄せ合うという法則を利用し、心の変化が現実の物欲のなさにつながることを実感します。
これをルーティン化します。
毎日少しづつでも実践することで、物欲のない状態へ着実に近づけましょう。
感謝や充足感といったポジティブな感情を育むことが、物欲をなくすための最も重要な要素です。
引き寄せの法則で物欲がなくなるのは進化のサイン
引き寄せの法則における「進化のサイン」は、思考パターン、人間関係、興味、関心が変化して、よりポジティブな視点や直感が研ぎ澄まされ、以前の自分では考えられなかった行動をとるようになります。
これらの変化は潜在意識の書き換えや成長が起こっているサインとされ、より高い波動の現実を引き寄せていると考えられています。
これまで物欲に支配されており、そこから脱却したいと考えている方は、まず30日プランをやってみてはいかがでしょうか。
未来の自分を想像しながら少しづつ取り組んでみてください。きっとあなたならできるはずです!
この記事を執筆した人

吉浜 明子
スピリチュアルライター
こんにちは。吉浜明子と申します。スピリチュアルに出会って、数十年になります。初めて手にしたのがブライアン・ワイス博士の「前世療法」という本でした。
この本に出会ってからはスピリチュアルの本ばかり読みました。その後瞑想も始め、不思議な体験もしています。
スピリチュアルに入り込んでからは、人生が劇的に変わりました。過去にやってきたことは、一つも無駄なことはないと知らされました。これからもこの地球学校で修業をしていきたいと思っております。
