引き寄せの法則を試しても現実が変わらず、「スピリチュアルは怪しい」「引き寄せの法則は嘘で根拠がない」と言う人がいます。引き寄せの法則を行ったのに願いが叶わない、反対に悪いことが起こるなど、逆効果になることもあるようです。
上手く引き寄せられないのは、使い方に何か間違いがあるからでしょうか。
どうやら失敗するのは、「願いが叶うまでのタイムラグがある」、「適切なイメージが出来ていない」、「本人の現実無視」など理由があるようです。
今回は引き寄せの法則の成功例やリスク、上手くやるコツなどを分かりやすくまとめました。
上手に夢を叶えるために、引き寄せの法則のリスクとルールを知りましょう。
もくじ
引き寄せの法則に潜む危険性とリスク

引き寄せの法則を試したけど上手く行かず、引き寄せ難民になる人がいます。実は引き寄せの法則には、逆効果になる思考パターンがあるのです。引き寄せの法則に潜むリスクとは、どのようなものでしょうか。
「願うだけ」で行動しなくなり、現実から目をそらすリスク
引き寄せの法則が上手く行かない思考パターンのひとつに、「引き寄せの法則を魔法のように考える」ことが挙げられます。
上手く行かない現実から目を逸らし、夢を見てしまう現実逃避の考え方です。引き寄せとは、想いが願い事を引力のように招き寄せ、自然と成功させる万能の法則ではありません。前提として「行動が伴うこと」が必要でしょう。
望むだけで願いが叶うなら、それは甘えであり依存と言えます。引き寄せを信じて良いのは、自らが動いて「最善の選択肢を選ぼうとしている」ケースです。
有効な行動を取らない時は、引き寄せの法則が作用することはありません。宇宙にオーダーしても、受け取りに行かなければ意味はないのです。
叶わなかった時の自己否定・過度な自己責任論
引き寄せの法則を実践しているのに、叶わないことがあります。条件が合致しなかったり、まだ機が熟していなかったり、過度な成果を求めている時は、上手く引き寄せられないでしょう。
上手く行かない時に、「努力が足りない」などと過度に自分を責めたり、「法則なんて嘘」と否定したりするのは間違いです。願いが叶わないのは、自分だけの責任ではありません。叶うベストタイミングまで、もう少し時間が必要ということもあるのです。
また、相手の同意や環境が揃わないなど、状況が原因というケースもあります。しかし今の結果に執着し過ぎると、自分を責めてしまい、かえって悪い流れを引き寄せてしまうでしょう。
ネガティブ思考の逆引き寄せ
自分の心を整えていない状態で、引き寄せの法則を行うことにより、マイナス面を引き寄せてしまうことがあります。
たとえば、相手が受け入れていないのに「法則があるから大丈夫」と過信して、操ろうとして嫌がられるケース。仕事や願望に対しても実力不足で不安なのに、運を期待して突き進むケースも失敗を呼ぶでしょう。
このようにネガティブ要素を秘めている状態で引き寄せてしまうと、かえって悪い結果を招きます。
これが「ネガティブの逆引き寄せ」です。しかしネガティブ思考を書き換えることで、逆に良い引き寄せを得ることもできます。
人間関係が狭まる危険
引き寄せを行うことで、逆に人間関係が狭まることがあります。たとえば学びを得られるかもしれない相手を、「波長が合わない人」と感じ、関わりを避ける傾向が出て来るかもしれません。
これは「似た波動の人を引き寄せたい」と言って、違う意見の人を排除しようとする考えによるものです。
たとえば「ツインレイを引き寄せたい」と考えるあまり、人間関係の学びを得るソウルメイトを軽んじることが挙げられます。試練や教訓を与えてくれる存在も、実は人生には必要です。
しかし誤った引き寄せにより、それらのチャンスを与えてくれる人をシャットアウトしてしまいます。その結果、人間的成長がストップするリスクがあるのです。
危険性が高まるケースと注意すべき人の特徴

引き寄せの法則を行うことで、かえって現実にトラブルが出てきてしまう人がいます。どのような特徴を持つ人がマイナス面を引き寄せやすいか、見ていきましょう。
精神的に不安定な時に取り組む危険
心身が不調な時に、無理に引き寄せの法則を行うことにより、ネガティブな未来を引き寄せることがあります。
気持ちが焦りや自信喪失、迷いなどに支配されている状態で引き寄せを行うと、似通ったものを引き寄せてしまう危険があるのです。依存心が強かったり精神的に参っていたりすると、今の自分と似たような状態の人物を、引き寄せてしまうこともあります。
また心身が疲弊しきっている時に、「年内に転職する」のように意気込んでしまうと、ますます自分を追い込んでしまうでしょう。まずは心や体調を回復せねばなりません。冷静な心で考えられる状態で、引き寄せを行うといいでしょう。
短期間で結果を求めすぎる人
引き寄せたい願いに対し、成果が早く現れることを過度に求めている場合、焦りすぎによる失敗を招くでしょう。
たとえば恋愛。
ツインレイを次の誕生日までに引き寄せたいなど、自分の都合だけで要求すると、偽ソウルメイトを引き寄せることもあります。大切なのは、自然な形で引き寄せの効果を得ることです。
短期間で夢を叶えたいと望むのではなく、「いつの間にか叶っていた」というのが、最も自然でしょう。
また必要なマインドセットを行っていない状態では、成果が現れても良い状態を持続することが難しいこともあります。無理なダイエットの結果リバウンドしてしまうように、無理な引き寄せのせいで願いが叶わなくなるのは避けたいですね。
スピリチュアルを過信しやすい人
引き寄せの法則や占いなど、スピリチュアルを信じるだけでは現実化しません。
引き寄せの法則には、必ず行動が伴うものです。「ツインレイと結ばれればきっと私は幸せになれる」「良い縁やチャンスがあれば、仕事で成功できる」このように、スピリチュアルに傾倒して依存体質になると、同じ精神レベルの人を引き寄せてしまうでしょう。
引き寄せの法則に限らず、風水やパワーストーンも同じです。また「引き寄せの法則を実践する自分」を特別に感じてしまい、「スピリチュアルな生き方をしていない」と他者を見下してしまうのは、問題と言えます。
専門的サポートを避けてしまうケース
引き寄せを過信し過ぎて、悪い状況なのに改めないケースがあります。たとえば心身の病気なのに、受診を拒むケース。
精神的に参っている時は、カウンセラーや医師など、専門家に相談して解決を図るといいでしょう。身体の病気でも、自然治癒力で治そうとする前に、一度しっかりと専門家の診断を仰いでみる必要があります。こだわりが強すぎるのは執着となり、かえって引き寄せの効果を弱めてしまうでしょう。
他にも専門家を否定する、未経験なのに助言を無視する、何でも自己流で進めるタイプは、せっかくの可能性の扉を閉ざしてしまいます。
引き寄せの法則の危険を避ける方法

引き寄せの法則のデメリットやリスクを回避するには、どのような心構えで行うといいのでしょうか。実践する際に気をつけておくポイントはこちらです。
「万能」ではなく「補助的な手段」と理解する
願いは自動的に叶うものではなく、自分で叶えることが大切です。引き寄せの法則は願いを叶えるための一つのツールですが、あくまで主体は自身の行動と言えます。
目標への道に進みやすくするための便利なアイテムのひとつであって、願いを叶えるためのプラスアルファと考えてみると、ちょうどいいでしょう。
しかし引き寄せの法則を過信して行動しなかったり、良い場面の妄想ばかりで現実逃避をしたりすると、逆にマイナスになってしまいます。引き寄せの法則は万能ではなく、自分をサポートしてくれる便利な道具ですから、扱い方が大事かもしれませんね。
小さな行動と組み合わせて実践する
引き寄せを始めようと思うけど、なかなか信じられず続けられない人もいるでしょう。そんな時は、普段の何気ない小さな行動と、組み合わせてみるといいです。
たとえばイメージング。順調に進んだ未来や、理想が叶った自分の姿を思い浮かべる方法です。
次にシンクロニシティーを感じること。時計の22:22など、ぞろ目を見つけた時に、「これは上手く行っているサインかも」と、前向きにとらえるのも良いでしょう。
このように、小さな行動をひとつひとつ積み重ねることで、気持ちをポジティブにして、引き寄せの効果を出しやすくするのです。
ポジティブだけでなくネガティブも受け入れる
引き寄せを行う際にネックとなるのが、ネガティブな感情です。否定的な感情は心のSOSですので、放置しない方がいいでしょう。なぜならネガティブな思い込みが予感となり、予感が的中してしまうことで、ますます負のスパイラルを生み出してしまうからです。
この負の循環を防ぐためにも、ネガティブな気持ちになった時は、リラックスするために、深呼吸や瞑想をしてみましょう。
心の中の危険信号を冷静に見つめ、自分を愛し、いたわるといいです。こうすることで、否定的な感情が落ち着き、ネガティブな引き寄せをストップさせることができます。
感情や思考を記録する習慣をつける
自分がどのようなものを無意識に引き寄せているのかを見つめるために、感情や思考を記録するといいです。
たとえば不満や愚痴、否定的な予想が多いと気づくことで、自分自身を振り返ることができます。自分の思考の癖を把握しつつ、今考えたことが数日後にどのような結果を引き寄せたかチェックすることができるでしょう。
また、ジャーナリングと言い、心を整理させて落ち着く効果も期待できます。他にも、夢日記を付けるのも良いかもしれません。夢は無意識を投影しているため、普段の自分ではない姿を見られるからです。
引き寄せの法則を健全に活用するための実践ガイド

誤ったやり方ではなく、正しい方法で引き寄せの法則を行うことにより、効果が現れやすくなります。健全に活用するコツをまとめてみました。
具体的なビジョンの描き方
良い結果を引き寄せたいなら、明確に「こうなりたい」という未来の姿やビジョンを描くといいです。
漠然と願うのではなく「来年までに県内で1位になる」という風に、数値化や期限を定めるといいでしょう。なりたい姿をイメージした「ビジョンボード」を作るとさらに効果的です。
そして次に、ポジティブに未来をイメージするために、潜在意識の力を借ります。叶えられて嬉しい自分、万歳をしている姿を臨場感たっぷりに感じてみましょう。こうして「叶っている」というイメージを心にインプットしていくのです。
日常の小さな感謝を習慣化する
夢が叶うための大切なポイントの一つが、「感謝」と言えます。なぜなら、もしあなたの願いが叶うなら、天や周りの人など誰かが助けてくれた結果だからです。
感謝の先取りをすることで、願いが叶った心の状態を再現できるため、より良い未来を引き寄せやすくなるでしょう。
心の在り方、状態をプラスにすることが、引き寄せの法則では重要な要素です。
・身体が健康であってくれて有り難う
・仕事を支えてくれて有り難う
このように周りの小さなことに有り難いと感じる、「感謝のルーティン」を行うといいです。感謝の言葉だけでなく、手伝ったりお礼をしたりするという、行動が伴うとさらに良いです。
思考と行動をセットにする工夫
何かを引き寄せたいと思ったら、思考するだけではなく現実的に実行することが重要です。
もしその時に、「でも上手くいかないから無駄」「努力ってキツそう」と心が抵抗を感じたら、取り組みやすいように工夫するといいでしょう。たとえば、確証バイアスを用いるのもいいかもしれません。
確証バイアスとは、自分の望むことと同じ情報を集め、否定する情報を遮断する心理です。
本や動画で願いを肯定できるものを見て、「叶えられる自分」をイメージすることにより、行動したい意欲が出て来るでしょう。こうして行動と気持ちを一致させ、実行していくのです。
定期的な振り返りで修正する
今、きちんと自分が引き寄せの法則を実行できているか、感情面や行動面で振り返りを行うといいです。日記を付けるのが効果的ですが、付ける習慣がない人はメモに書く程度でも大丈夫です。
どのようなことをいつ願ったか、どのような感情で常にいたか、どう行動したか、自分の今までの気持ちとやってきたことをチェックするといいでしょう。
マイナス面があれば振り返り、ネガティブな気持ちを定期的にリセットさせ、良い方向に修正をしていくのです。必要の無い負の感情や思い込み、意味の無い努力は「手放す」のもいいでしょう。
このように修正という小さなアクションを繰り返し、より引き寄せられやすいマインドに近づけるのです。
引き寄せの法則のよくある誤解と注意すべきポイント

引き寄せの法則を実践する上で、陥りやすい誤解を防ぐことにより、スピーディーに願いが叶い始めます。このためにも注意すべきポイントを見ていきましょう。
「思うだけで叶う」は誤解
よく「思考は現実化」すると言われますが、正しくは行動が必要です。思うだけで夢が叶うというのは誤解であり願望であり、引き寄せの法則に対する解釈を間違えています。
ポジティブな感情の力を利用し、より良い状況を引き寄せることはできますが、アクションなしでは実現しないでしょう。
「願うだけで、宝くじ一等が当選」のような棚からぼた餅の強運は、タイミングが揃わないと難しい上に低確率です。当たり続けるまで買う必要があります。
引き寄せの法則は存在しますが、あくまで心と行動の習慣により現実化していくのであって、思うだけで叶うわけではありません。夢を叶えたいなら、思いと言動を一致させましょう。
ネガティブを完全に消す必要はない
引き寄せの法則を実行している時に、ふと心の奥底から嫉妬や自責の念、自己否定などのネガティブな気持ちが湧き上がることがあります。ネガティブな気持ちは心のSOSですので、受け入れて心をケアし、そっと手放していくといいでしょう。
また引き寄せの法則を実践している最中に、ネガティブな出来事に遭遇することがあります。そこで過剰反応し、自分自身や引き寄せの法則を否定するのは良くありません。冷静に事実を受け入れ、行動を修正していくのです。
ネガティブな出来事は、人間でいる限りいつでもやってくること。前向きに捉えて、「次はこうやってみたらどうだろう」と考え、行動に繋げるてみてはいかがでしょうか。
願いが複数あるときの整理法
願いが複数ある時は、優先順位をつけて取り組むといいです。「今」の自分に最も必要な事柄に注視するのです。
たとえば「家が欲しい」と「仕事で成果を上げたい」という願いがある時は、より目の前に存在する仕事を優先するといいでしょう。仕事で成功できた結果、家を得られやすくなるのですから。
このように「何を今の自分は最も引き寄せたいのか」と気づくことで、視界がクリアに広がっていきます。そのためには自分の本音である、深層心理の願いに気づくことも必要です。
本当は何を一番願っているのか。ひとつの願いが成就した時、次の願いが連鎖で叶うこともあるので、まずは今一番願う身近なことに集中してみるといいです。
他人を操作するような使い方の危険性
有効に感じても、他人をコントロールすることは望ましくありません。たとえば引き寄せの法則を使い、「相手の気持ちを変えたい」「好きな人を略奪したい」と考える人がいます。
しかし、引き寄せの法則では似たような要素を引き寄せるため、この心の状態で近付いてくる相手も、同様にこちらをマインドコントロールしたがる相手かもしれません。まずは自分の心を整えることが大事です。
他にも、「他人の期待により良い影響を受ける」というピグマリオン効果を得たいあまり、周囲を操作しようとするのも良くありません。他人の気持ちを無理に変えることよりも、自分自身を高めることが重要と言えます。
引き寄せの法則の心理学・科学の視点から見る危険性

引き寄せの法則を、心理学や脳科学などから読み解くことができます。心理学などから見た、引き寄せの法則などの危うさについて解説します。
プラセボ効果と自己成就予言
プラセボ効果とは、思い込みの力により治療効果がアップしたり、何もしていないのに改善したりする効果を言います。
安心感が、効果を引き出すのです。リラックスできるため、ストレスのマイナス面を軽減させることができます。
自己成就予言とは、「私はこうなる」と決意・確信して行動に移すことにより、思考を現実化させる現象です。自信があると、トラブルがあった時も心が揺るがずに済むので、願いも成就しやすくなります。
しかし、プラセボ効果と自己成就予言を実行するだけで、願いが叶うわけではありません。能力や環境など、他の要素により成功の可否が決まるので、過剰に信じず上手に取り入れましょう。
潜在意識にネガティブを押し込める危険
顕在意識と言って、普段表に出ている感情はわずか5%に過ぎません。実は心の中の95%を占めるのは、潜在意識です。この潜在意識の状態により、引き寄せるもののレベルが変わります。
ネガティブな感情を潜在意識に押し込めてしまうと、悪い結果を引き寄せてしまうでしょう。コンプレックスや恨み、後悔の念などの抱えきれない感情に蓋をしがちですが、放置することで潜在意識がネガティブになっていきます。
たとえば「引き寄せの法則を使っているのに、上手く行かないのは自分のせいだ」という焦りや、思い込みなどが挙げられるでしょう。このため、引き寄せの法則を行う時は、定期的に心をケアしていくといいです。
メンタルヘルス悪化との関連
法則を使うことにより、かえって精神状態が不安定になることがあります。それは無理にポジティブであろうとして、心を疲れさせたケースです。
ネガティブに感じることを避けようとするあまり、強いこだわりが出てきてしまい、自分を追い詰めるのです。また、無理な期限を設けたことにより、叶えられない自分を責めるケースもあります。
上手く行かないで心が苦しいと感じる時は、素直にその感情を受容しましょう。無理にポジティブであろう、成果を出そうと焦ると、心に隙が出来てしまいます。その結果、おかしなセミナーや情報商材に手を出してしまいかねません。焦りや不安を手放し、ありのままの自分を許し認めることが大切です。
社会的要因を無視するリスク
法則に傾倒してしまい、社会的要因を無視することは、かえって願いから遠ざかるリスクと言えます。願いを叶えるには、自分を取り巻く文化・家族・教育などの社会的な面を受け入れることが必要です。
私達は常に、社会的な影響を受けています。経済面でも、社会と繋がり稼ぐ手段を得ることで自立できるでしょう。しかしスピリチュアルに傾倒するあまり、これらを無視すると現実が上手く行かなくなります。
引き寄せの法則を用いる時は、自分の社会的な立ち位置などや受けている影響について、しっかり受け止めましょう。社会的要因は、むしろ「ではどう行動するか」の良いヒントとなるはずです。
引き寄せの法則を安全に使うためのチェックリスト

薬であれ、誤った使い方をすると身体に悪い結果をもたらすように、引き寄せの法則も自分勝手に用いれば逆効果となります。引き寄せを安全に、そして効率的に使うためのチェックリストを確認してみてください。
精神状態が安定しているか
何かを引き寄せる時、成功の可否を決定づけるポイントとなるのは「自分の状態がどうなっているか」です。
体調や状況なども重要なポイントですが、特に成否を左右する要素は、やはり心の状態と言えます。精神的に不安定で心が弱っている場合、引き寄せるパワーが不足するでしょう。
たとえば精神的に落ち込んでいる状態ではエネルギーが弱くなっているため、叶えるまでに時間がかかってしまいます。またセルフイメージも低くなるでしょう。
このことから引き寄せの法則の効果が発揮されるには、精神状態がしっかりしているということが、ポイントと言えるでしょう。
目標は具体的で現実的か
引き寄せるための精神的パワーが足りていても、目標があまりにも非現実的な場合は、実現が難しいでしょう。まずは、自分が狙える範囲である目標を設定して引き寄せを始めるのがベターです。
高すぎる目標はかえってストレスを感じてしまい、同じような「ストレスを感じる未来」を呼び寄せてしまうでしょう。特に無理な期限を設定すると叶えるのが困難なため、自己否定へと繋がってしまいかねません。
また、曖昧な目標だと、自分自身でもどうすればいいか迷ってしまいます。目標があやふやだと、どこがゴールか分からなくなるでしょう。自分の中で「本当は何が欲しいのか」を見つめてみてくださいね。
行動プランを持っているか
明確な行動プランは、成功の鍵です。十分な気力と体力や、適切な目標があったとしても、動かなければ結果を得られません。何も計画がない状態では、行き当たりばったりになってしまいます。
・望む事柄に関する情報を集める
・目標達成のために必要な知識を得る
・少しずつ難しいことをやってみて、コンフォートゾーンを広げる
・目標に関係する行動を、毎日の日課に取り入れる習慣化
・支援やサポートを得られやすい人間関係の構築や、人脈作り
引き寄せの法則に、これらの行動プランを加えたら、願いが叶うスピードが加速するはずですよ。
他者との関係を犠牲にしていないか
引き寄せの法則を実践する時、他者を犠牲にする自分になっていないかチェックしてみましょう。
・自分の意見を押しつける
・苦手な人を「波長が合わない」とシャットアウト
・信じない人を見下す選民意識
・上手く行っても引き寄せの法則のお陰と思い、人に感謝しない
・成功しそうな人だけに近付く
このような態度では、当然人も離れていくかもしれません。
確かに精神レベルの上昇で、人間関係が変化することがあります。しかし絶交や反発など、トラブルとなりやすい方法を選択するのは問題です。今まで支えてくれた人を無視するマインドは、同じような人物を引き寄せるでしょう。
今までの関係を大事にしつつ、新しいご縁を引き寄せる必要があります。
引き寄せの法則の成功例と失敗例から学ぶ

引き寄せの法則を誤用することにより、失敗を招くことがあります。成功例と失敗例から、どのようにすればいいかを学んでいきましょう。
健全に取り入れて成果を得たケース
引き寄せにより成果を手に入れられたのは心のバランスが取れており、プラスイメージを使って行動を持続したケースです。
ポジティブな未来のイメージを描くことで、脳からドーパミンが出て、やる気に溢れます。また意欲が増すことにより、行動することができるでしょう。
その結果、小さな成功体験を積み重ねていくのです。こうして一見不可能なことでも、何度も繰り返すうちに、成功に近づいていきます。
このためには、心身のバランスが大切です。気持ちが安定しているから焦らず、願いが叶うにもタイムラグがあることを受容できるため、引き寄せるまで願いを実行し続けられます。
誤用で逆効果となったケース
引き寄せの法則を自分の都合の良い解釈で誤用すると、バランスを失い、成功から遠ざかります。
・快適さだけを引き寄せようとして、身勝手に振る舞う
・相手の意志を無視してコントロールし始める
・期待通りの結果がないと落ち込んで、自分や相手を責める
・現実を無視する
このようなケースだとアンバランスな生き方となり、他者から応援されず、夢を叶えることが難しくなります。
他者に依存しないこと、犠牲にしないこと、感謝することなども大切なことかもしれません。またネガティブな状況に陥る要因に自信の無さや焦り、心身のバランス不調があります。
一番大切なことは、引き寄せの法則を実行する前に、自分自身を見つめ直すことです。
両者から得られる教訓
引き寄せの法則のマイナス面を招かないために、この5つの教訓を心に留めるといいでしょう。
・プラスのイメージを持つ
・行動する
・焦らず自然に任せる
・他人を操作しようとしない
・心身のバランスを取る
引き寄せの法則では、自分と似た波長のものを引き寄せます。自分自身の波動が高まれば、おのずと似た要素を持つ人物や事柄を引き寄せるでしょう。
引き寄せの法則のネガティブな面を招かないようにするには、健康な心の状態で、健全に行動することも重要と言えます。こうすることで理想的な自分に近づき、良いものを引き寄せて、成功への階段を上っていくでしょう。
引き寄せの法則の危険性を理解し、健全に取り入れよう

引き寄せの法則は決して危険な存在ではありません。正しく使えば、自分に合った良い結果を引き寄せることができるでしょう。
引き寄せの法則とは、「自分と同じようなものを引き寄せる」現象ということ。
プラスのことを引き寄せたいなら、自分自身がプラスの気を発する人になるといいです。そのためには笑顔で過ごし、人に親切な態度で接し、前向きに行動することが大事なことかもしれません。
最高の自分でいることを目指した時、天が願いを叶え、最高の未来を引き寄せてくれるはずですよ。難しく考えず、シンプルに引き寄せていきましょう。
なぜなら「あなたはきっと上手く行く」のですから。
この記事を執筆した人

絵月 えりや
スピリチュアルカウンセラー
占い師・ライター・スピリチュアルカウンセラー・イラストレーター。活動歴20数年。有名サイト等で執筆。漫画や文芸の受賞歴や賞金、連載経験あり。
占いは弦エニシの愛弟子・ミミ月丘に師事。メンタル心理カウンセラーや行動心理士等の心理資格、守護霊アドバイザーや水晶占い鑑定士等のスピリチュアル資格、西洋占星術やタロット占い資格など多種多様な60以上の資格を保有する。
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