状況の好転・変化などを起こす際には、スピリチュアルヒーリングが有効です。ヒーリングを受けてから劇的な変化を感じた人は少なくありません。
しかしその一方で、さまざまな危険性もはらんでいます。具体的な危険性を知っておかなければ、効果的なスピリチュアルヒーリングが受けられないかもしれません。
本記事では、スピリチュアルヒーリングに潜む危険性をさまざまな観点から紹介します。この記事を最後まで読めば、不安・恐れ・疑念は解消されるでしょう。「一度受けてみたい」と考えている人も、ぜひ参考にしてください。
もくじ
スピリチュアルヒーリングの危険性について、知っておきたい全体像

スピリチュアルヒーリングに潜む危険性について解説する前に、ヒーリングの全容についての理解を深めたほうがよいでしょう。
スピリチュアルヒーリングの定義・種類なども含めて紹介します。
「スピリチュアルヒーリング」の定義と概要
スピリチュアルヒーリングとは、魂・精神レベルに働きかけて調和とバランスを取り戻す方法のことです。生命や宇宙のエネルギーを活用し、深いレベルでの変容を促します。
スピリチュアルヒーリングの考え方の基盤は、主に以下の4つです。
| 基盤 | 概要 |
| 総合的な視点 | 人間の肉体・精神の両方の不調和に対してヒーリングを行う |
| エネルギーの概念 | ・すべての存在はエネルギーで構成されている・ヒーリングを行うことでエネルギーの流れを円滑にする |
| 自己治癒力の促進 | ヒーリングの目的はクライアント自身の自己治癒力や内なる知恵の開花にある |
ヒーラーは上記のような概念を基盤にして、クライアントにスピリチュアルヒーリングを行います。
代表的な手法(レイキ、チャクラヒーリング、オーラ調整など)
スピリチュアルヒーリングといっても、その種類は豊富です。代表的な手法として、以下のようなものがあげられるでしょう。
| 手法 | 概要 / 特徴 |
| レイキ | ・日本発祥のエネルギーヒーリング・宇宙のエネルギーをクライアントの心身に流して自己治癒力を活性化させる |
| チャクラヒーリング | ・人体にある主要なエネルギーセンターにエネルギーを送る手法・エネルギーの滞りや過剰または不足などのバランスの乱れを調整する |
| オーラ調整 | ・肉体の周囲を囲むエネルギー層に働きかける手法・ネガティブなエネルギーなどを浄化して本来の輝きを回復させる |
科学的な裏付けの有無
スピリチュアルヒーリングに、科学的な裏付けはありません。生命のエネルギーや魂は、直接判定をすることが困難だからです。
ヒーリングの効果については、世界中でさまざまな研究が行われています。しかし現時点では、物理学・生物学で使用する計測機器ではヒーリングの根幹が検出・測定されていません。
海外では、ヒーリングは補完代替医療の一種として位置付けているところもあります。しかし、あくまで補完的なものであり、標準的な医療に変わるほどの科学的根拠はないとされているのが現状です。
なぜ多くの人が惹かれるのか
科学的な裏付けが証明されていないにもかかわらず、多くの人がスピリチュアルヒーリングに惹かれます。その理由として、プラセボ効果があげられるでしょう。
プラセボ効果とは、薬理学的な物質を含まない処置を受けて「治療を受けた」と患者が感じることです。信じることで症状の改善などが現れ、偽薬効果とも呼ばれています。
スピリチュアルヒーリングを受けたことでクライアントは「効果的な治療を受けた」と感じ、その信じる気持ちが症状・状況の改善へと導くのでしょう。
現代医療では満たされにくい心理的なニーズを満たす力がスピリチュアルヒーリングにはあるため、多くの人が惹かれるのです。
スピリチュアルヒーリングの危険性を理解する重要性

スピリチュアルヒーリングにはさまざまな効果・メリットが期待できます。しかし一方で、いくつかの危険をはらんでいるので注意しなければなりません。その注意点について紹介します。
「心や体に良い」とされがちだが、正しい知識がないとリスクあり
スピリチュアルヒーリングは、心身に良いとされがちです。しかし正しい知識がないとリスクがあります。
具体的なリスクとして代表的なものが、好転反応です。好転反応とはヒーリングを受けた後に一時的に見られる症状で、以下のようなものもあります。
- 感情の不安定化
- めまい
- 頭痛
ヒーリングを受ける際には、どのような症状が好転反応としてあらわれるのかヒーラーに確認しておくことが重要です。
心理的依存や金銭トラブルにつながる可能性
スピリチュアルヒーリングの危険性として、心理的依存や金銭トラブルにつながる可能性も無視できません。
ヒーリングを受けて状況が良くなった場合、再び悪化すると「ヒーリングを受ければ何とかなる」と考えることもあるでしょう。このような状態が繰り返されると心理的に依存してしまい、自力での現状回復が難しくなります。
また施術料はヒーラーごとに設定されているものであり、一律ではありません。「安いから効果が薄い」「高いから即効性がある」というものでもないので、この点にも注意が必要でしょう。
医療との線引きが不明確な点
医療との線引きが不明確な点も、スピリチュアルヒーリングの危険性としてあげられます。
ヒーリングは医療として認められている行為ではありません。そのため、本来なら標準医療が必要な症状であるにもかかわらず、ヒーリングの治療を受けていることで「大丈夫」と勘違いして治療が遅れる可能性はゼロではないのです。
どのような症状が見られたら医師の診断が必要なのか、その線引き・判断が難しいケースもあるでしょう。
スピリチュアルヒーリングの危険性1「心理的依存」

スピリチュアルヒーリングの危険性のなかでも、心理的依存にフォーカスして紹介します。
ヒーラーやセッションに依存してしまうケース
ヒーリングを受けて、ヒーラーやセッションに依存してしまうケースは珍しくありません。クライアントにとって、ヒーラーやセッションを救世主として理想化してしまうからです。
自身では解決が困難だと思っていた問題が、ヒーリングを受けたことで解消されたとしましょう。一度でもこのような劇的な経験をすると、人は再び大きな壁にぶつかったときに頼りたくなってしまいます。
ヒーリングで問題が解決したという経験を繰り返してしまうと、クライアントはヒーラーの言葉を優先するようになってしまうのです。「ヒーリングなしでは解決できない」「ヒーラーなら何とかしてくれる」という思い込みが、クライアント自身を依存へと導いてしまいます。
「好転反応」と「悪化」を見分けるポイント
好転反応とは、心身がバランスを取り戻す際に一時的に不調が出るという概念のことです。ヒーリングを受けた際に、あらわれる可能性が高いとされています。
好転反応と悪化を分ける明確な境界線はありません。ただし、以下のポイントに注目することでどちらか判断しやすくなるでしょう。
| ポイント | 好転反応 | 悪化 |
| 痛み | ・多少の不快感・動けないレベルではない | ・耐え難い症状・「我慢できない」「動けない」レベル |
| 期間 | ・一時的な現象・長くても1日程度 | ・1週間以上継続・日を追うごとに悪化 |
| 医学的なリスク | 多少のめまい・耳鳴り程度 | 高熱、胸の痛み、激しい腹痛、嘔吐、出血など |
「自分では解決できない」と思い込みやすくなる心理メカニズム
スピリチュアルヒーリングを受けたことで、ありとあらゆる問題が「自分では解決できない」と思い込みやすくなるケースは珍しくありません。その原因として、以下のような心理的なメカニズムがあげられます。
- 問題発生
- ヒーラーに助けを求める
- リラクゼーションなどの効果により、一時的に症状が緩和
- 「ヒーラーの特別な力のおかげ」と解釈
- 自分の力だけではこの良い状態を維持できないと結論づける
- 不調が生じる前にヒーラーにセッションを予約して予防
上記のようなサイクルが形成され、「自分では解決できない」という思い込みが強くなってしまうのです。
自己判断力の低下・日常生活への悪影響
ヒーリングを受けたことで問題解決といった経験をすると、人生の壁にぶつかった際に以下のような考えにこだわってしまう可能性が高くなります。
- エネルギーが下がっていることが原因
- 外部からのネガティブな波動のせい
- 悪いエネルギーが心身にたまってしまった
その結果、「波動があわない」といった理由で人間関係を遠ざけるといったケースも少なくありません。客観的な視点を持つ人からの助言を受け入れられなくなり、孤立状態になってしまうでしょう。
このようにありとあらゆる事象をスピリチュアルに結び付けることで自己判断力が低下し、日常生活にも悪影響をおよぼすのです。
スピリチュアルヒーリングの危険性2「経済的トラブル」

スピリチュアルヒーリングの危険性のなかでも、特に深刻とされている経済的トラブルについて確認していきましょう。
高額なセッション料やグッズ販売
スピリチュアルヒーリングの料金は、高いものから安いものまで多種多様です。ヒーリングは相性も関係していることから、高ければ効果が高いというわけではありません。
しかしなかには「高いセッションを受ければ、より大きな効果が得られる」と高額セッションを勧めるヒーラーもいます。また、「このペンダントを身につけていればネガティブなエネルギーから守ってもらえる」といって、アクセサリーを販売する人もいるのが現状です。
このような悪質なヒーラーに出会ってしまうと、経済的なトラブルが発生する可能性は高くなるでしょう。
「もっと受けないと効果が出ない」と煽られる危険性
「もっと受けなければ効果が出ない」と煽るヒーラーも存在します。
精神的に不安定になっていると、「もっとセッションを受けて効果を得よう」と考える可能性はゼロではありません。本来なら1~2回程度のセッションで完了するケースであったとしても、週1回のセッションを半年から1年にわたって受けてしまう人もいます。
このようなパターンでは、1回のセッション料金も高額です。半年から1年にわたって繰り返しセッションを受けていると、支払う料金は高額になるでしょう。その結果、経済的なトラブルが起こってしまうのです。
トラブルの実例
スピリチュアルヒーリングを受ける際には、ヒーラーが指定する場所またはクライアントが自宅で受け取る遠隔ヒーリングのいずれかが多いでしょう。
しかしなかには、海外の特定の場所にクライアントを集めてセッションを行うケースもあります。この場合にかかる旅費・ホテル代は、クライアント持ちです。それらとあわせて、セッション料金も支払わなければなりません。このような海外の特定の場所に赴いて受けるセッションは、国内で実施される場合と比較すると高額になりがちです。指示される場所によっては、100万円を超えることもあるでしょう。
地理的な要因・心理的な一面など理由はさまざまですが、必ずしもこのような高額なセッションを受けたからといって効果があるとは限りません。借金をしてまでこのようなセッションを受けるのではなく、自身にあったヒーラーを探すことに尽力したほうが、より高い効果が得られるでしょう。
悪質なケースの見分け方
悪質なスピリチュアルヒーリングの見分け方として、以下のポイントを参考にしてください。
- 高額で不透明な料金設定
- 過度な依存の助長
- 医療行為の否定
2つ目の「過度な依存の冗長」とは、家族・友人との円を切ることを強く勧める例がわかりやすいでしょう。ヒーリングは、あくまで補助的な行為です。医療行為の否定もあり得ません。
上記のような点に注目して、不信感を抱いた場合はほかのヒーラーを探しましょう。
スピリチュアルヒーリングの危険性3「健康リスク」

スピリチュアルヒーリングにおける健康のリスクについて確認します。
医療行為の代替として利用することのリスク
スピリチュアルヒーリングを医療行為の代替として利用することは、きわめて危険な行為です。
例えば、ガン・感染症といった重篤な病を患っていたとしましょう。本来、これらは適切な標準医療を受けていれば進行を阻止できる可能性があります。一方で、スピリチュアルヒーリングにこのような病の進行を止めたり、治癒したりする科学的な効果は証明されていません。
医療行為の代替として利用したことで適切な医療を受ける機会を逃し、病状を悪化させてしまうリスクがあります。
本来必要な治療を受けずに悪化するケース
スピリチュアルヒーリングには、受けた後で好転反応と呼ばれる症状が出るケースが珍しくありません。これは心身が良い状態に戻る前の通過儀礼で、一時的に症状が悪化する状態を指します。
例えばガンを患っていた場合、ヒーリングを受けたことで症状が悪化したとしましょう。その後、病状が悪化しました。この悪化を好転反応と捉えてしまうと、適切な治療の機会を逃してしまいます。その結果、医療機関で診察を受けた際には手遅れになってしまうケースもあるのです。
好転反応と悪化の見分け方については、見分けるポイントで紹介しました。その一覧表を参考にし、迷ったら速やかに医療機関を受診しましょう。
精神的に不安定になる人もいる
セッションでは、「トラウマの開放」「感情の浄化」を行うケースが少なくありません。これは抑圧していた感情を表に出すことで、一気に浄化を試みる方法です。
抑え込んでいたさまざまなネガティブな感情が解放されると、強い不安・パニック発作を引き起こすことがあります。またヒーラーの言葉を信じて現実と非現実の区別ができなくなり、精神状態が悪化する可能性もゼロではありません。
特に精神疾患の既往がある場合は、スピリチュアルヒーリングを受けることは控えたほうがよいでしょう。
専門家(医師やカウンセラー)と併用する重要性
ヒーリングは、あくまで補完手段です。リラクゼーション・精神的な安心感を得るためのものであり、医療行為そのものではありません。
病気の治療・相談は医師に、心に抱えた問題はカウンセラーに相談しましょう。それぞれの専門家に頼りながら、さらなる心理的なサポートを得たい場合には、補完的な手段としてヒーリングを利用することをおすすめします。
スピリチュアルヒーリングの危険性4「スピリチュアルビジネスの悪質化」

スピリチュアルビジネスの悪質化は、深刻な問題です。このような問題に巻き込まれないためにも、表面化している問題についての理解を深めましょう。
ネットやSNSでの情報氾濫
スピリチュアルビジネスの悪質化を後押ししている原因となっているのが、ネットやSNSです。インターネットの普及に伴い、誰でも手軽にさまざまな情報が入手できるようになりました。しかしこれはメリットばかりではありません。
スピリチュアルビジネスに注目した場合、科学的根拠のない情報がネットやSNS状に氾濫しています。その結果、信頼できる情報かどうかの見分けが困難な状況です。
「誰でも簡単に幸運になれる」といった安易な解決策を促す広告が届きやすくなったことで、依存を生み出す温床となっています。
ヒーリングを口実にした詐欺や宗教的勧誘
ヒーリングを口実にした詐欺・宗教的勧誘は、珍しいことではありません。
悪質な業者はクライアントの不安や弱みに付け込み、救済と称して高額なセッション・物品の販売を行います。また、高い寄付を要求することもあるでしょう。
「特別な素質がある」と持ち上げ、特定の団体・集会への参加を促すケースもあります。こちらも同様に高額な物品の販売や寄付の要求が行われ、経済的な困窮に追い込まれることも少なくありません。
社会からの孤立を防ぐためにも、冷静な判断力を保つことが重要といえるでしょう。
口コミや体験談の真偽不明問題
ヒーラーを探す際、口コミ・体験談を参考にする人は少なくありません。しかし、これらは必ずしも正しい情報とはいえないので注意が必要です。
スピリチュアルヒーリングの効果は、科学的に証明できるものではありません。ネット・SNSにあふれる好意的な口コミや体験談の多くは客観的な証拠がなく、個人の主観的な感想がほとんどです。
また悪質な業者の場合、肯定的なレビューを作成して公開しているケースもあります。
口コミ・体験談を鵜呑みにするのではなく、そのような効果があった人もいる程度にとどめておくことが重要でしょう。
安全にスピリチュアルヒーリングを受けるためのチェックリスト

安全にスピリチュアルヒーリングを受けるためには、以下の点に注目してください。
- ヒーラー選び
- 勧誘の有無と料金
- 医療や心理的サポートとの併用
- 心身の変化の客観的観察
それぞれのチェックポイントについて確認していきましょう
ヒーラー選びのポイント(資格・実績・透明性)
安全にスピリチュアルヒーリングを受けるためには、ヒーラー選びが欠かせません。具体的には以下のような点に注目して、複数のヒーラーを比較検討しましょう。
| チェックポイント | 詳細 |
| 資格 | ・ヒーリングにはレイキなどの資格あり・資格証明書の有無もチェック |
| 実績 | ・セッションの総数・施術を受けた人のコメントの有無 |
| 透明性 | ・手法の明確な説明・具体的な効果とその限界の明示 |
| 経歴 | ・心理学や医療といったヒーリング以外のバックグラウンドの有無・ヒーラーの活動場所や連絡場所などの情報公開 |
| 守秘義務 | ・プライバシー保護・許可のない情報公開の禁止 |
無理な勧誘や高額契約の有無を確認
無理な勧誘や高額契約の有無も、必ず確認してください。信頼できるヒーラーは、このような行為をしないからです。
セッションを受ける前に、料金体系を確認しましょう。明確かつ一律であれば、信頼できるヒーラーといえます。また契約時に「今だけ」や「特別」といった言葉で誘惑したり不安をあおったりして、高額契約を結ばせようとしないかどうかも重要なチェックポイントです。
契約解除や返金方針の有無も、締結する前に忘れずに確認しておきましょう。
医療や心理的サポートと併用する姿勢
ヒーラーが医療や心理的サポートと併用する姿勢を見せているかどうかも、確認すべきポイントといえます。信頼できるスピリチュアルヒーラーは、ヒーリングを医療・心理的サポートの代替として位置づけないからです。
重篤な病気や深刻な精神的不安を抱えている場合、医師の診断を最優先するように強く促せば信頼できるヒーラーと判断して良いでしょう。ヒーラーは自分の役割が、精神的な安らぎや癒しを提供することにあると理解しています。
ヒーリングはあくまで補助的な手法です。医師・心理カウンセラーとの連携を尊重する姿勢こそが、良心的なヒーラーの重要な証明となります。
自分の心身の変化を客観的に観察する方法
自分の心身の変化を客観的に観察する方法として、以下のようなものがおすすめです。
| 方法 | 概要 |
| 記録化 | ・睡眠時間、食欲、気分の波などを記録・セッションを受けた日は、気分や症状の変化をすぐに記録 |
| 第三者の視点 | ・親しい家族や信頼できる友人・自分の言動や精神状態の変化を確認 |
上記の方法は、併用することでより客観的な観察ができます。自身で観察するとともに第三者にも観察してもらえば、思い込みや感情に支配されるリスクも軽減されるでしょう。
スピリチュアルヒーリングで被害に遭ったときの対処法

どれだけ注意していても、スピリチュアルヒーリングで被害に遭う可能性があります。被害に遭ったときの対処法を紹介するので、参考にしてください。
金銭被害の法的対処
金銭的被害に遭った場合、法的対処の主な手順は以下の通りです。
| ケース | 相談場所 | 概要 |
| 金銭的被害全般 | 消費者ホットラインに相談 | 契約内容や返金に関する助言を得る |
| 被害額が高額で複雑な契約解除が必要な場合 | 消費者問題に詳しい弁護士 | 内容証明郵便や返金請求訴訟といった法的手続きのサポートを受ける |
| 詐欺罪や強要罪といった刑事事件に該当する可能性がある場合 | 警察 | 被害届の提出や相談 |
金銭的に被害に遭ったら、最初に消費者ホットラインに相談してください。局番なしの188に電話をすれば、具体的な対処方法の助言が受けられます。
心理的被害の対応
心理的被害を受けた際には、家族や信頼できる友人に状況を話して精神的なサポートを受けましょう。孤立は依存を強める原因になるため、客観的な視点を持つ人とつながりを持つことが重要です。
専門的なケアを必要とする場合は、公認心理士や臨床心理士を頼ってください。専門家のサポートは、自立性を取り戻す助けになります。
自治体の精神保健福祉センターや保健所では無料相談窓口を設けており、相談先に迷った場合の助けになってくれるでしょう。
スピリチュアルヒーリングの危険性を把握し、上手に付き合う方法

スピリチュアルヒーリングの危険性を把握したうえで、上手に付き合う方法を紹介します。
あくまで「補助的な癒し」として取り入れる
スピリチュアルヒーリングは、補助的な癒しとして取り入れましょう。
ヒーリング全般は、医療の代替にはなりません。信頼できるヒーラーは、この点を十分理解したうえで補助的な役割としてクライアントにヒーリングを行います。
病気・怪我・精神疾患は、専門的な知識と資格を有した医師の診察・治療が必要です。ヒーリングにはこれらを治癒する力はない点を理解しましょう。
「何となく気分をすっきりさせたい」「癒しを得て気持ちを軽くしたい」といった場合に、補助的な役割として生活に取り入れてください。
依存ではなく自己成長のために使う視点
スピリチュアルヒーリングでは、自己成長のために使う視点も不可欠です。
ヒーラーは、クライアントのすべてを知っているわけではありません。むしろ、ほとんどわからないことのほうが多いでしょう。自らの力で考えて行動するためのサポートとして、ヒーラーはヒーリングを行います。
ヒーラーやセッションに依存しても、問題は解決しません。新たな視点を得るきっかけといった考えで、ヒーリングを利用してください。
健康法・瞑想・ヨガなど他の方法とのバランス
瞑想・ヨガなどとあわせて、バランスよく活用することもひとつの方法です。
ヒーリングはリラクゼーションなどを得る目的に限定し、瞑想やヨガといった自分でコントロールできるセルフケアを優先しましょう。これらの行動は、特別な力に依存しません。心身の変化を客観的に観察し、自立性を高める助けになります。
スピリチュアルヒーリングの危険性を知り、安全に活用しましょう
スピリチュアルヒーリングの危険性について紹介しました。
スピリチュアルヒーリングは、使い方を間違うと経済面・精神面に悪影響をおよぼす手法でもあります。しかしこれらの危険性についての知識を深め、理解しておけば安全な活用が可能です。
本記事で紹介した上手に付き合う方法なども参考にして、適切なタイミングで日常生活に取り入れてみてくださいね。
この記事を執筆した人

五月女 霞珠
スピリチュアリスト
心理カウンセラー養成学校を卒業後、心理カウンセラーを経て占い師に転向しました。
現在は、チャネリングをメインとするスピリチュアルセラピストです。高次の存在とつながり、クライアント様に向けたメッセージをお伝えしています。
チャネリング以外では、レムリアンヒーリング・オラクルカードも得意です。
