人生を好転させる方法として、引き寄せの法則を耳にした人は多いでしょう。引き寄せの法則が発揮されると、成功やお金を引き寄せやすくなります。
しかし試したけれど効果を実感できず、「引き寄せなんて嘘」「やっぱりスピリチュアルはうさんくさい」と感じる人もいるようです。
引き寄せを発動するには、実はコツがあります。難しいと考えますが、コツさえ掴めば簡単に引き寄せに繋がるのです。
キーワードとなるのが、ハイヤーセルフ。
ハイヤーセルフと繋がることで、引き寄せ効果が上がります。今回は引き寄せとハイヤーセルフの意味や、潜在意識とハイヤーセルフの違い、どうすれば引き寄せに繋げられるのかを解説していきます。
もくじ
ハイヤーセルフと引き寄せの関係とは?

ハイヤーセルフにアクセスすると、引き寄せの効果が倍増するなどの関連性があるのか、気になりますよね。
まずはハイヤーセルフと引き寄せの、基本を見ていきましょう。
ハイヤーセルフとは「高次の自分」
ハイヤーセルフ(高次の自分)と言うと難しく考える人も多いですが、実は魂レベルの本当の自分です。高次の自分は自分の一部であり、前世や未来世など輪廻転生を繰り返しながら見守っています。
その存在に気づきにくいのは、日常の生活で、顕在意識が強く出ているからかもしれません。しかし顕在意識は氷山の一角であり、心理学的には心の9割以上を占めているのが潜在意識です。
この潜在意識の源となるのが、高次の自分であるハイヤーセルフ。ハイヤーセルフは宇宙、つまり無限の叡智と繋がっています。
このためハイヤーセルフと繋がることで、直感が冴えたり、精神状態が安定化したりするのですよ。
引き寄せの法則の基本
引き寄せの法則とは、「自分自身の思考や感情、波動が似たようなものをあたかも引き寄せるかのように、現実化していくこと」を意味します。
波動が同じ波動の現実を引き寄せるのです。しかし表層意識で高い波動を発しているつもりでも、心の内側に眠る90%以上の潜在意識がネガティブな場合、引き寄せられるのはネガティブな現実でしょう。
このため本当の意味で引き寄せるためには、潜在意識が重要となりますよ。プラスの現実を引き寄せたい場合は、潜在意識がプラスの波動を持っていることが大事です。
脳科学的に、脳はあなたにとって必要と思えるものを探し出す作用があるので、これを利用して引き寄せていくといいでしょう。
【関連記事】引き寄せの法則はガチなのか?具体的な実践方法や注意点について解説
ハイヤーセルフと引き寄せがつながる仕組み
心身の状態がプラスであり健全になった時、自身の波動が高くなり、高次元の存在であるハイヤーセルフと繋がります。そしてハイヤーセルフと繋がることで、同じような波動の現実を引き寄せることができるでしょう。
しかし心の多くを占める潜在意識と、表面上の顕在意識にズレが生じた場合、引き寄せの法則は上手く作動しません。ハイヤーセルフと繋がりたい時は、この微妙なズレを改善し、波動を整えていく必要があります。
自分自身のネガティブな思い込みを修正し、低くなった波動を調整していくことも、スムーズに願望を成就させるための重要なステップなのですよ。
【関連記事】波動調整(修正)のメリットや効果、具体的なやり方などを詳しく解説します
ハイヤーセルフと脳・意識の関係(科学的アプローチ)
引き寄せやハイヤーセルフなどのスピリチュアルと、脳の科学は関わりがないように感じる人もいるでしょう。しかし実は、脳科学や量子力学とも関係しています。
RAS(網様体賦活系)という脳の作用を働かせることで、やる気やモチベーションを上げることが可能となります。なぜなら脳の力により、自分にとって今必要な情報を収集し、引き寄せていくからです。
これを活用することで、よりスムーズに引き寄せを加速させることができるでしょう。量子学的にも、心の在り方により現実に何らかの影響を与えるとされます。
このことから、脳と心の力を上手に役立てることで、引き寄せ効果を得て、現実を変えることができるでしょう。
ハイヤーセルフとつながることで引き寄せが加速する理由

なぜ、ハイヤーセルフと繋がっている状態だと引き寄せが上手くいくのでしょうか。引き寄せが加速していく理由を、詳しく掘り下げてみていきます。
思考よりも“感覚”が明確になる
普段、私達は頭で考えて試行錯誤し、決定をします。頭で考えるのは、顕在意識で動いているサインです。思考で動く時、常識や世間など他人の評価ばかり気にして、心は不安定になります。
今あなたは、「誰かに認められたい」「安全に、有利になりたい」と考えてしまいませんか。もしそうなら、その願いは頭(顕在意識頭)で考えた上辺だけの願いであり、本当の願いではありません。
しかし潜在意識やハイヤーセルフと繋がることで、本当の自分や願いに気づくことができます。感情が安定し、本来の魂が望む方向へと動き出していくでしょう。
思考より感覚が優位になり、直感が降りやすい状態へとなっていきます。
自分軸が定まり、行動が自然になる
ハイヤーセルフにアクセスし、潜在意識と感情が一致することで、人は自然な流れへと戻ることができるでしょう。たとえば常識に縛られていた人がハイヤーセルフと繋がると、「無理に周囲と合わせなくていいんだ」と気づきます。
自分軸で考えるようになると、他人の評価を気にして無理に頑張ることをやめるでしょう。高望みが消え、肩の荷が下りたかのように、楽に生き始めます。焦りや不安から解放されることで、感情が安定していくのです。
本来の願いと異なる生き方をしなくなり、より自然で自分らしい生き方を選ぶようになるでしょう。このため人生の流れがスムーズだという感覚を味わえるようになるのです。
波動(エネルギー)が整い、タイミングが合う
ハイヤーセルフと繋がると、物事がスムーズに進み始めるでしょう。なぜなら波動が高くなり、気持ちが安定することにより心が落ち着き、調和の取れた生き方になるからです。
ハイヤーセルフの波動と一致した状態では、焦りや恐れが減少し、物事を冷静に見つめることができます。無理な頑張りをしなくなり、感情も穏やかになるでしょう。すると心に余裕が生まれ、直感やひらめきが生まれやすくなります。
小さなチャンスや変化、シンクロニシティに気づきやすくなるでしょう。判断を迷いにくくなり、何かを行う際のタイミングが良くなるのです。
このように波動が整うことでタイミングが合うようになり、無理せず願いが叶う状態になりますよ。
ハイヤーセルフとつながっているサインとは?

果たして自分は本当にハイヤーセルフと繋がっているのか、心配で確認したいと感じる人もいるでしょう。ハイヤーセルフと繋がっている時の心や環境の特徴を、挙げていきます。
数字・夢・偶然の一致に気づく
まず、不思議な一致に気づき始めます。自分自身の生き方が自然であるため、心の余裕が出来て、宇宙のサインを見逃しにくくなるのです。代表的なサインとは、ぞろ目や不思議なサインに気づきやすくなること。
ふと目が止まった時、時計が11時11分を刻んでいたり、羽や蝶を見たりする機会が増えるでしょう。これはあなたの今の状態が正しいことを、ハイヤーセルフが事象を通して合図にように教えてくれているのです。
また、まるで今後を示唆するかのような、印象的な夢を見るようになります。夢と呼応するかのような、不思議な出会いを経験するかもしれません。
奇跡みたいなことが起きる時は、ハイヤーセルフと繋がっている証拠ですね。
感情の安定と安心感が続く
ハイヤーセルフと繋がっていると、妙な胸騒ぎや不安などが消え、心に静寂が訪れるようになります。あたかも傍で誰かが見守ってくれているような、安らぎと心の安定が与えられるのです。
それは決して一時的な心の状態ではありません。何が起こっても動じなくなったり、深く落ち込まなくなったりするように、感情の乱れが減るのです。特に根拠があるわけではないのに、「もう焦る必要はない」と感じるでしょう。
また満ち足りた感情が続き、誰に対しても親切に振る舞えるようになるのです。このように感情が安定し、物事を前向きに捉える時、あなたはハイヤーセルフと繋がっていますよ。
タイミングや流れが合う出来事が増える
偶然の一致は頻繁に、そして感情面ではなく行動面で起こるようになります。単なる「特定のフレーズばかりを聞く」という感覚だけのものではなく、目の前の現実が良い方向へと変わっていくのです。
たとえば「誰かと会いたい」と顔を思い浮かべた瞬間、相手から電話がかかってくるということが起こるでしょう。進路を悩んでいたら、ちょうど電車で乗り合わせた人が迷っていた大学の名前を出した、などの不思議な偶然が重なるかもしれません。
それは目の前の信号が次々と青に変わっていくような、都合の良い流れです。今まで不調だった人は、この変化により気づきやすいかもしれませんね。
ハイヤーセルフと引き寄せを強める実践ステップ

もっと身近にハイヤーセルフを感じたい、もっと引き寄せ効果を実感したい、そう考える人もいるでしょう。ここでは、ハイヤーセルフと関わりを深め、より引き寄せ効果を引き出すためのポイントを見ていきます。
ステップ①:静寂をつくる(瞑想・呼吸・自然とつながる)
心を穏やかにするには、環境を静かに保つ時期が必要です。仕事などで多忙な人でも、ほんの少しの時間でいいので、静かに自分と向き合う時間を作ってみるといいでしょう。
心の内側で呟く微細な本音を聞き取るために、具体的にしていきたい行動は3つ。
1番目は深呼吸。
焦っていると十分な酸素を吸い込めず、身体が十分浄化されていない状態となります。呼吸を整えてみるといいですよ。
2番目は瞑想。
目を閉じ、何も考えず心をクリアにしていきます。
ハイヤーセルフ瞑想では心と空間を整えるのが大切です。
3番目は自然との関わり。
土、草木や花、動物はあなたにとって癒しを与えてくれます。大地に根を張るようにイメージしながら、グラウンディングをしてみるのもいいですね。
ステップ②:直感を信じて動く
心が静寂になってきたら、浮かんできた直感や考えを実行してみましょう。大きな行動や決意でなくても大丈夫です。まずは小さな決断や、些細な行動から始めてみましょう。
「いつもと違うことをしてみたい」と感じたら、通勤ルートを変えてみたり、エレベーターではなく階段にしてみたりするのもいいですね。
どちらの店にするかを直感に委ねるのもいいでしょう。浮かんだ感覚を否定せず、直感を信じて動くことを、自ら実験してみるのです。
そして直感で動いた結果、どのようなことが起きたのかを静かに見つめてみるといいでしょう。また、何かを始める前に、ハイヤーセルフに問いかけてみるのもいいですね。
ステップ③:感謝と許しの波動を保つ
次に積極的に波動を高めるための行動へと移ります。具体的には、怒りを捨て感謝を伝えるなど、愛の波動をもって自分の意識を高めるのです。
まずは恨みや憤りを手放す作業。許せない思いを消し去り、心を楽にしましょう。全てを許せなくても構いません。出来なかった過去、ダメな自分を許して、包み込むのも大事ですね。
次に、今のあなたを取り巻くすべてに、感謝の念を持つといいでしょう。助けてくれた人、支えてくれた存在にスポットを当てるのです。感謝を伝えるのが一番ですが、すでに天国に旅立ってしまい会えない人には、祈りを捧げるのもいいでしょう。
次第に心が軽やかになり、波動が高まるのを感じるはずですよ。
ステップ④:ハイヤーセルフとの“対話”を続ける
自分の気持ちをまとめる作業や、瞑想などの際にハイヤーセルフに語りかけてみるのもお勧めです。まずは自分の心の中にある感情の流れを、ジャーナリングで書き出してみるといいでしょう。難しく考えず、日記やメモを書くように、気軽に行ってみるといいですよ。
心がまとまってきたら、瞑想でハイヤーセルフに問いかけてみるといいでしょう。「今の私は何を学ぶべきですか?」「今の○○さんとの関わりで、気づくべきことはありますか?」など、質問してみます。ふと浮かんできた映像や、文字などはハイヤーセルフからのガイダンスですよ。
何か意味があるかもしれないので、瞑想が終わり次第書き留めておくといいでしょう。
ハイヤーセルフ瞑想で引き寄せがうまくいかないときの心理パターンと修正法

頑張っているのに引き寄せが上手く行かない、ハイヤーセルフ瞑想で行き詰まってしまった。そんな状況に陥るのは、どのような心理状態なのでしょうか。
エゴ的願い・不足感の波動
願いの中には、自分の本心ではなくエゴが「こうしたい」という欲求を出してくるケースがあります。この場合、潜在意識からの支持が得られていないため、引き寄せが上手く行かないでしょう。
特徴として、焦りや他者との比較、無理すぎる姿勢が挙げられます。なぜか願いが届かないのは、自分の本音ではあまり好んでいないからです。誰かより立派な家が欲しい、顔と条件が良い恋人が欲しいなど、本音とのズレが大きくなると空回りすることが増えるでしょう。
心の奥底にあるのは他者への劣等感や自信の無さかもしれません。もし叶えられても心から満足できない願いは、ハイヤーセルフも後押しをしてくれない傾向がありますよ。
執着とコントロール欲
引き寄せをコントロールしようとすると、上手く行かないことがあります。「絶対にこうして欲しい」と強く執着すると、波動が乱れてしまうでしょう。
願望成就の方法にこだわったり、誰かをコントロールして叶えようとしたりすると、上手く行きません。
それらは独占欲や支配欲であり、低い波動です。低次元の波動では、ハイヤーセルフと共鳴作用が起きないため、引き寄せがストップしやすくなるのです。
ハイヤーセルフ引き寄せを行いたい時は、エゴから離れましょう。ハイヤーセルフと自分を信頼し、過剰な執着を手放してみるといいでしょう。願ったらそっとしておく、くらいがちょうどいいかもしれませんね。
修正の3ステップ:戻る・整える・感謝する
引き寄せが途中で上手く行かなくなった時、ちょっとした修正で上手く流れを取り戻しましょう。
ひとつ目のポイントが「今に戻る」こと。悩んでいる時は過去に執着したり、未来の不安ばかりを背負ったりして、今を見ていません。今の自分を意識してみましょう。瞑想などで心のデトックスを行うのもいいですね。
次に自分を責めないこと。流れをせき止めないためにも、今の自分を受容し、整えることに集中しましょう。
最後に小さなことに感謝をしていきます。負の感情でなくプラスの出来事にフォーカスすることで、波動が調整できるのです。このような心理プロセスを経て、次第に高い次元の自分ハイヤーセルフへと、繋がっていきます。
ハイヤーセルフ引き寄せの成功例

ハイヤーセルフ引き寄せを成功できたケースから、学んでいきます。具体的に、どのように行えば上手く引き寄せに結びつくのでしょうか。
現実がスムーズに動いた事例
ハイヤーセルフにアクセスできるようになると、目の前にあった壁が消えるような、大きな流れの変化を感じることがあるでしょう。求職中の人は希望の転職先が偶然見つかる、と言ったケースです。
無理かもと考えていた願望も、次々と実現し始めます。たとえば失恋中の人が、親戚から旅行券を譲られ、旅先の街を歩いていると、良さそうな店がある。そこで知人とばったり再会し、話の流れから異性の友人を紹介してもらい、トントン拍子に結婚まで進む、なんてことも起こります。
この時大事なのは「面倒だからやめよう」と考えず、直感のままに受け入れて行動してみること。「何か意味があるのかも?」と行動に繋げることがポイントですね。
小さな引き寄せを積み重ねたケース
もっとも引き寄せやすいのは、小さな引き寄せです。引き寄せというと奇跡的な偶然を思い浮かべるかもしれませんが、実は些細なものが積み重なって「運が良い」のように感じるケースも多いのです。
たとえば電車で席が空いていた、混み合うはずの駐車場が偶然空いていた、なんてことが頻発するでしょう。隣り合わせた人から欲しかった情報を手に入れた、本屋でちょうど欲しいものが見つかった、ということもあります。
小さな引き寄せが続く時は、波動が高い証拠です。人生の切り替えが起こるタイミングが近いとも言えます。流れに身を任せながら、普段よりアクティブに行動してみるといいですよ。
【関連記事】波動が上がると起こることとは?変化のサインや現象、波動をキープする方法や注意点を解説
ハイヤーセルフと共に生きる引き寄せ習慣
波動を高めてハイヤーセルフと繋がると、現実が輝きながら動き始めていきます。小さな引き寄せが自然と行われ、運命に次々と新しい風が舞い込んでくるでしょう。
今まで願いが叶わなかったのは、執着や焦り、恐れのせいで波動が乱れていたせいかもしれません。宇宙もハイヤーセルフも、あなたの願いを叶える手助けをしたいと、いつでも手を差し伸べています。
チャンスは一度きりではなく、何度でもいつでも、手の届く場所にあるのです。
ハイヤーセルフとト共に生きた時、その事実に悟り、自ら新しい運命の風に飛び乗っていくでしょう。心が変化を受け入れた時、幸せになるためのすべての準備は整っているのですよ。
この記事を執筆した人

絵月 えりや
スピリチュアルカウンセラー
占い師・ライター・スピリチュアルカウンセラー・イラストレーター。活動歴20数年。有名サイト等で執筆。漫画や文芸の受賞歴や賞金、連載経験あり。
占いは弦エニシの愛弟子・ミミ月丘に師事。メンタル心理カウンセラーや行動心理士等の心理資格、守護霊アドバイザーや水晶占い鑑定士等のスピリチュアル資格、西洋占星術やタロット占い資格など多種多様な60以上の資格を保有する。
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